DOWACENからのレポート、2008年6月1日

DOWACENからmonthly report

*日本語教育
DOWACEN内では現在、日系企業に勤めるワーカー対象のクラスが3クラス、一般対象のクラスが3クラス、合計約60名のベトナム人が日本語を勉強している。各会社内で日本語教育を行っているのは3社あり、合計約60名のワーカーが日本語を勉強している。また、日本語教育以外にも、駐在員に対するベトナム語・英語教育や、日系企業で働くワーカー(リーダー及びサブリーダー)対象の、職制・管理方法等の授業も行っている。
DOWACENは、世界各地の経済悪化の影響を受けており、去年よりも学習者が減っている。一時期は、全くクラスの無いこともあったが、最近は徐々に回復してきており、以前のように学習者の声でDOWACENがにぎやかになるのがそう遠くはないのではないかと思われる。

*奨学金
 毎年行っているDOWACEN奨学金を、今年も枯葉剤の影響で、生まれた時から両足のない中学一年生の男の子に寄与した。ベトナムには今でも、枯葉剤の影響を受けている子供達がたくさんいるのだが、ドンアイン地区に住んでいるその男の子には以前から継続的に奨学金を寄与している。今回は、その子の家まで行き、家族の前で直接手渡したのだが、家庭はあまり裕福ではなかった。現在は学生は夏休みに入っており、彼の兄弟も家にいた。皆で楽しそうに遊んで、とても楽しそうに笑う彼の顔は、枯葉剤の影響を受け、両足が無いことで、苦しんでいるようには見えなかった。

 他にも貧困家庭は数え切れない程存在するが、DOWACENの現状では、年間50万ドンの奨学金が精一杯である。

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*太陽光発電
 三菱のプロジェクトである、アジアに太陽光発電を広げようという企画に、DOWACENがその候補地として残り、このプロジェクトの担当者がDOWACENを訪れ、電気に関する質問を受けた。DOWACENでの太陽光発電設置は7月以降になるだろうと話していた。

*DOWACEN周辺について
 高速道路からDOWACENへの道は、まだ舗装されていなく、沖縄でいうがたがた道、砂利道を人やバイク、車が行き来している。周辺は稲田んぼが多く、今は収穫時期で稲穂を収穫した後、道で稲を燃やしている。辺り一帯を稲を燃やした煙が覆い、とても臭くなる。洗濯物なんて干すことができないくらいだ。稲で覆われた道なんて日本にいれば想像できない光景だろう。そしてその上をまた、人やバイクが通る。。。といった風景を見ることができる。日本の田舎を思い出させる風景である。