月別アーカイブ: 7月 2010

第20回定期総会&懇親会

厳粛に!華やかに!

  第20回定期総会&沖縄ベトナム友好の集い レポート その2.

Ⅱ.沖縄とベトナムの友好の集い 

 

 前年2009年度は総会時・忘年会時とも満員御礼、大盛況に終わった友好の集いには、今年も会員の外に知人・友人、在沖縄ベトナム留学生など約30名で賑わい、アオザイ姿も目立った。

 照屋匡理事の軽妙な司会で、挨拶抜きで饒平名光三さんの乾杯音頭でいきなり盛り上がった。前年からのお付き合いのあじまあの沖縄野菜料理と与儀善栄副会長経営のベトナム料理店DAOの数々の料理とベトナムビール333、ベトナム焼酎Lua moi、勝沼ワイン、広島の地酒などなど・・・。

   

 会長挨拶のあと、コウサカワタル氏の一弦琴でベトナムの雰囲気に浸り、楽器作りの話に感心したり、アイヌ民族の口腔で共鳴させる楽器ムックリに似た民族楽器の演奏に驚いたりして、コウサカ氏は質問攻めにあった。

 また、アオザイ姿の在沖ベトナム人留学生による、cho con(わが子へ)というベトナム歌唱には、会場の経営者仲村渠さんが感銘したようだ。琉球大学での7月10日の第11回留学生まつりの宣伝もされた。ご盛況を祈りたい。

あとは、会長による、映像でみる2009年度友好協会の歩みと初めてのベトナム旅行が映し出されて、前年度を振り返った。在福岡ベトナム総領事一行の訪沖から、DOWACENの風景、三菱重工業社長による太陽光発電装置の贈呈の様子、また、こだまグループの初のベトナム旅行では、6つの少数民族が集う高原市場都市サパや、DOWACENでの沖縄メンバーと学生の交歓風景が目を引いた。

未だ興奮が冷め遣らずといった現地報告を映像を示しながら話したのは、6月3~11日のフエフエステバルから帰国したばかりの与儀善栄副会長と仲村千恵子理事。両氏は、日本を代表する「日本国沖縄芸能交流団」の沖縄県南部連合文化協会総勢37名とフエステバルに参加した。あいにく、友好協会総会が同文化協会総会とバッテングして、本総会・友好の集いに参加できなかった分、張り切って報告した。「文化遺産の発展・統合」をテーマとする2010年の祭典には、世界28カ国、40団体が招待された。5日の開幕祭会場には8万人を超える観客が参集した。この開幕祭に出場する6カ国に中高生の8人のエイサーが感動を与えた。

            

 6・7日の公演に続き、8日のベトナム日本友好協会との文化芸能交流会では、与儀善栄副会長から2009年ベトナム中部台風被害地域学生に自転車17台が寄贈され、ベトナム側の宮廷雅楽(ニャーニャック)演奏と獅子舞、沖縄側の琉球古典音楽斉唱、舞踊、空手、エイサーと続き、カチャーシーで締めくくった感動の交流の場・・・(この項、『なんぶ文化』会報21号、2010年6月、同協会による)。仲村氏のベトナム文化論が熱を帯びるのも無理はない。

報告や懇親が続くなか、参加した各界の方々の挨拶が続く。琉球大学名誉教授篠原武夫氏、TEDx RYUKYU の九島まさひろマネジャー、沖縄中央魚類の上原徹専務、初の訪越の写真家寄合修氏、日本青葉会沖縄支部の村田光司氏、沖縄海外子女教育国際理解教育会会長の神谷乗仁氏、沖縄NGOセンター事務局の金城さつき氏・・・、それぞれの専門分野とベトナムとの関わりの話がまたてんこ盛りで終わらないが、夜は更けていく・・・。

たまらず、与儀善栄副会長が「中締め」の挨拶で、全員の集合写真、総会から呑まず食わずのカメラマン宮腰力氏のシャッターで、三々五々帰途に就く。

    Cam on.(ありがとう) Hen gap lai nhe!(また会いましょう)

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厳粛に 華やかに―第20回定期総会&沖縄・ベトナム友好の集い のレポート 1.

厳 粛に !華やかに!

第20回定期総会&沖越友好の集い・レポート その1.

  沖縄・ベトナム友好協会第20回定期総会と沖越友好の集いは、去る2010年6月26日(土)夕刻、那覇市内ぶんかテンプス3階沖縄NPO活動支援センターと同・沖縄料理店あじまあで開催されました。そこで、この記念すべき会の様子をやや詳細にお知らせします。

Ⅰ.第20回定期総会
定刻より15分遅れて開会され、まず司会の高嶺久理事の開会挨拶、議長選出が行われ、議長に仲村千恵子理事を選出した。総会成立確認報告では、委任3名と出席25名で成立が確認された。

2.会長挨拶
 つぎに、鎌田隆会長は、概略以下のような内容の挨拶をした。①2010年は、ハノイ遷都1000年目ベトナム戦争終結35周年、また、2011年がドイモイ政策導入25周年ベトナム共産党第11回大会開催年、など記念すべき年であること。②ベトナム経済は、世界経済の危機にもかかわらず2009年には年5.32%の経済成長を達成し、国民1人当たりGDPも1,000ドルを超え「中進国」入りを果たし、1010年には6.5%の成長、1人当たり1,200ドル達成を見込んでいることを報告した。

  

  そして③鎌田は、ベトナムに関する新著を計画しながら、この4・5月には普天間問題で熊本、香川、京都など15カ所を行脚し訴えるなどで、執筆は大幅に遅れているが、去るベトナム戦争で沖縄が、ベトナムの人々からB52の飛び立つ「悪魔の島」といわれたような、戦争の加害の立場に再び立たないためにも、ベトナム初めアジアの国々との友好親善を一層深めるためにも、もうこれ以上沖縄に基地はいらないと訴え続けなければならないと考えていると述べた。

 さらに、④ベトナムが区切りの年であるように、本友好協会も2011年は結成20周年を迎える年であること。⑤前年度2009年度は県立博物館・美術館などとの共催で、シンポジウム1回、講演会3回、連続講座7回、ワークショップ4回、アオザイフアッションショーなどなどを開催しすぎ?て、2010年はやや目立たない年度になったが、それなりに、重要な事項がいくつかあったこと、と指摘した。

 そして、⑥とりわけ、会長・副会長による2009年夏・秋の2回のベトナム訪問があり、まず7月の会長就任表敬訪問時には、本協会の現地機関であるハノイ市郊外のドンアイン沖縄文化経済交流センター(以下DOWACENと略)を初めて訪れて、後述の報告通り順調であることを確認し、9月には三菱重工業の同センターへの太陽光発電装置の贈呈式にも参列し謝辞を述べた。一方で中部フエに設立後の永年の不正常な状態を会長・副会長で正常化したことを報告した。

 最後に、⑨本総会では、来年20周年の記念事業についての理事会としての提案をして、参加者の意見・要望を取り入れて、それらを理事会にもちかえり今年度準備態勢を整えていきたい。参加者の活発な議論で、この会が意義あるものになるよう、ご協力をお願いする、と結んだ。

2.議事
第1号議案 2,009年度活動報告、第2号議案決算報告・監査報告 

 まず、事務局長からの文書報告があり、口頭・文書による追加報告、質疑応答があった。第1号議案については、会長からは、①2009年5月に申請したトヨタ財団の「2009年度アジアの隣人プログラム」への応募企画である『ハノイ近郊の農村における健康食品の生産・製造・流通に関する経営指導(技術移転)』が、同年10月に同財団の助成対象の選に漏れた結果についての経過報告があった。

 

 そして②DOWACENについては、その主な事業である日本語教育で、2008年度タンロン・ノイバイ両工業団地の日系企業約6,000人へ、2000年以来の実績は28社約30,000人以上への教育を行ない、財政状況も安定し、2008年には第Ⅱタンロン工業団地付近のDOWACENⅡを開校するなど順調であり、2009年9月には、三菱重工業が同センターに対して『太陽光発電装置一式』を贈呈し、その贈呈式が挙行された。

 

 ③一方で、ベトナム中部の古都フエに設立したFUWACENについては、運営を任されたベトナム側カウンターパートの中心人物の背信行為で、この間全く機能しなかったので、出張した私ども会長・副会長で一計を案じて、その中心人物抜きの態勢で事業を継続発展させる方向で秋9月の際訪問時に合意書を作成し調印式を行った、現在フエの出先機関はその新体制で再出発しており、その後のベトナム中部の台風水害被害救援カンパや、この6月のフエ国際文化フエステバルへの沖縄南部文化協会芸能団の派遣も、この新しい体制のもとに行われたという、追加報告があった。

 

 なお、DOWACEN・FUWACENについては、両センター所長である与儀善栄副会長から、直前に開催されたフエの国際フエステバルの様子も含めて詳細な報告があったが、フエステバルについては、沖越友好の集いの項で詳述する。また、会長からとくに、従来一個人の物心両面の献身で支えられてきた両センター活動を協会全体の事業として明確に位置付けするためにも、普段からの理事会報告や審議が必要であるとの発言があった。
以上についての報告を原案通り、全会一致の賛成で承認した。

 第3号議案 2010年度事業報告、第4号議案 2010年度会計予算、第5号 会則の変更、第6号議案 役員改選

 2010年度の事業については、例年のような活動の柱の外に、協会設立20周年記念事業の準備活動の柱を新たに追加することが提案され、理事会としての記念事業についての提案があった(この全文については、協会ホームページで近日中に掲載予定)。

 事務局長の原案提案の後、追加説明の会長からは、①前年のトヨタ財団助成への今年度オフアーの企画について「沖縄とベトナムにおける文化芸術による相互理解の試みーとくに児童の描く戦争絵画の交流を通して」というタイトルで、佐喜真美術館、くすぬち平和文化館、沖縄県立平和祈念資料館などとの折衝を経て去る5月13日にトヨタ財団に提出済みであること、今年度中に実行員会を結成して、助成の如何を問わず来年度に協会設立20周年事業の一環として実施に移されることなどが報告された(この企画についても、協会ホームページで紹介予定)。

 ②沖縄・ベトナム設立20周年事業については、創設者である福地曠昭氏の功績を讃えるが、単なるセレモニー的な催しに偏ることなく、20年目の記念となるような事業を提案することとして、以下の諸課題が提案された。沖縄とベトナムの文化交流シンポジウム、沖縄とベトナムの戦争絵画展、訪越代表団・在日ベトナム大使の招聘、20周年記念誌(DVD版)、ベトナムの学生への奨学金の募集、その他の記念事業の6本の柱である。

 第5号議案として、現在顧問である福地曠昭氏を名誉会長に格上げするための会則改正、(第17条 役員の種類及び数)に名誉会長を加え、顧問を2人から3人に増加する、を承認の上、第6号議案により、名誉会長 福地曠昭、顧問 大城栄徳・本村繁、以下、16名の理事、2名の監事の役員案が提案された。会長からとくに理事構成に婦人・若者の参加に対する希望が出され、新城洋子氏を理事に加えることも含めて承認され、新年度事業を支える新体制が確立されて、全議事を終了した。

 なお、定期総会・友好の集いに寄せられたメッセージ要旨は以下の通りである。

 開催に祝意と連帯の挨拶を送る。普天間基地撤去で県民が国民の先頭で闘っていることに敬意を表する。貴会が2009年度に大きな成果を挙げていること、とりわけDOWACEN事業、奨学金制度の運用開始、在沖ベトナム学生との交流、フエ文化交流、ホームページなど宣伝活動、会員拡大などである。2010年の設立20周年事業含め、今日の日越関係の発展に相応しい前進に驚きと感動を覚える。日越協会も本年創立55周年を迎え、1000名会員回復に努力している。総会が成功することを祈念する。
                                                                     日本ベトナム友好協会 理事長 本吉良吉

 総会の開催を祝す。琉球王国と中国の交流は500年余り、ベトナムとの交流も本土幕府に300年先立つという。隣国との交流、架け橋の深化は共通の課題である。今後とも友好の絆を深め、互いに激励し合って行こう。                          日本中国友好協会沖縄県支部支部長 上里賢一

 これまで、沖越の友好関係に様々な視点から取り組んできた貴会が設立20周年を控え第20回総会と友好の夕べを迎えることに祝意を表する。今後一層の活躍と発展を祈る。
                特定非営利活動法人 沖縄NGOセンター 会長 新垣誠
  
                                                                                    文責 鎌田 隆

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『べ トナムは今!』No.47 今週の見出しから 

『べ  トナムは今!』No.47 今週の見出しから 
◆世銀の予測、今年のベトナムのGDP成長率は6.5%
                  
(VnExpress 6月4日―FUJINETニュース1877号)  
◆第1四半期のパソコン販売台数は昨年同期比25%
       
 (TBKTSG Online 6月4日-FUJINETニュース1877号)
送電停止は外国投資誘致に悪影響を及ぼしている
  (Tuoi Tre Online 6月5日―FUJINETニュース1877号)
原発受注、国が側面支援 対ベトナム 送電網に円借款検討                               (Fuji Sankei Business i 6月4日)
★新幹線の課題、 早大教授指摘:今の得ると50年前の日本に巨大落差 
                                     (NNA 6月2日)
★丸紅グループと第1ギーソン火力発電所建設案件のEPC契約を交わす:      (VnEconomy 6月2日―FUJUNETニュース1875号)
☆年初から現在まで民間航空の安全に関する約100件の事故が出た:
         (VnEpress 5月28日―FUJINETニュース1875号
旭化成商事・衣料第2 製品OEMを拡大(日本繊維新聞6月9日) 

◆年初5カ月におけるFDI誘致額の新傾向  
 (Baodautu.vn6月14日―FUJINETニュース1880号)        
年初5カ月、農林水産分野で水産物輸出額の伸び率は最高
(VnEconomy 6月11日―FUJUNETニュース1880号)
冷凍エビの輸出価格は過去10年の最高値を更新した
    <Tuoi Tre Online6月12日―FUJINETニュース1880号)
★2010年の世界平和指数ランキング、ベトナムは第38位: 
        
(Vietnam+ 6月11日―FUJINETニュース1880号)
不動産市場が過熱:ビンズオン新都市      (NNA 6月15日)

ベトナムは第2の中国になれるか      (CNN.co.jp 6月12日)            
富士ゼロックス、新会社「富士ゼロックスベトナム」を設立   
                            
(毎日JP 6月11日)
双日と国分 ベトナム事業提携         
                   
(Fuji Sankei Business i 6月16日)         
★機内での喫煙、携帯電話使用は最高100万ドンの罰金が科される:
           (VietNamNet 6月7日―FUJINETニュース1879号)
★ホーチミン市、 工員97人が食中毒にかかる:
      (Vietnam+6月7日―FUJINETニュース1879号)
ベトナム国会が新幹線方式の高速鉄道計画を否決
                     
(REUTERS 6月21日)

◆小売業の競争が激化している  
computer software applications     
(CafeF Online 6月18日―FUJINETニュース1882号)  
「世界の工場・中国」の終わり 早くも「バングラデシュ詣で」
(J cast ニュース ビジネス&メデア ウオッチ 6月22日) 
総額2兆円事業 日本企業に秋波 ベトナム、製油所や港湾整備 
                           
(産経新聞6月23日)
パナソニック採用の8割外国人 大学生就職深刻になる一方だ
       
(J castニュース ビジネス&メデア ウオッチ 6月20日)
ダクラックは蜂蜜輸出を拡大する
         (
Vietnam+ 6月10日―FUJINETニュース1881号)
★韓国は最大の対ベトナム投資国:
         
(CaceF Online 6月13日―FUJINETニュース1881号)
7月に入って電力不足が緩和される (Thanh Nien Online 6月25日
              &VnExpress26日―FUJINETニュース1884号)   
◆首相は2030年までの原子力発電所開発計画方針を承認 
      
(VnExpress 6月22日―FUJINET ニュース 1884号)   
◆7月初めに更にドン建て貸し出し金利の引き上げを実施 
       (VnEconomy 6月25日―FUJINETニュース1884号)   
菅首相、ベトナムに原発や高速鉄道を売り込み=首脳会談
                        
(REUTERS6月28日 )
JX日鉱日石・木村康新社長「アジア需要取り込み、戦略に」    
                             (産経新聞6月30日)
ホンダ二輪、年産200万台へ:スクーターを増産 (NNA6月30日)
日本電産コパルが第2工場:サイゴンハイテクで7千万ドル
                             
(NNA6月28日)
★6月の外国人旅行者数が昨年同期比で35%も増加する:
       
(SGGP Online 6月24日―FUJINETニュース1884号)
☆クアンガイ省、不発弾の爆発事故で3人が死傷 
   
(Thanh Nien Online 6月25日―FUJINETニュース1884号)

     

 お詫び

 去る6月26日開催の、沖縄・ベトナム友好協会第20回定期総会準備のため、情報の送信が滞りました。再三の遅滞にこころからお詫び致します。(2010年6月30日

この欄は、原則として
 毎週1回は、ベトナム・日本のベトナム関連情報の見出しを
 毎月1回は、ベトナム経済解説(鎌田 隆)をお送りしております。
    見出し記事の詳細は、(協)日越交流センターへ
 E-mail:vietnam@lapis.plala.or.jp へどうぞ!!

          

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