ベトナム中部の連続台風被害について寄付のご協力願い

ダイオキシ問題集会の案内

日本ベトナム友好協会は
ベトナム関連の多くの方々と実行委員会を作り、ベトナムでのダイオキシン問題について毎年8月10日に集会を開いています。

今年は、沖縄におけるダイオキシンに的を絞って開催します。 チラシ原稿をお送りしますので、沖縄から東京へは難しいとは思いますが、在京の方々にお知らせしていただけると幸いです。 チケット等も、チラシにご連絡していただいて入いただければ幸いに存じます。

チラシの裏面です。
日本ベトナム友好協会副理事長
柳洋二

補足、ベトナム戦争当時、沖縄からホーチミンルート(ベトナムとラオスの国境沿い)から当時の南ベトナム北部農村地区にかけて、沖縄からB52爆撃機にダイオキシンが積まれ、ベトナムに枯れ葉剤を撒いた。沖縄でもダイオキシンのドロムカン大量に見つかり、被害にあった方々がいます。

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2015年 第25回定期総会

2015年 第25回定期総会が5月23日(土)午後5時から那覇市栄町市場のロイヤルミャンマーレストランで開催されました。定期総会後、懇親会が会員の砂川京子さんの「メコンの風」をはじめ歌声にのせて楽しくにぎやかに会員の親睦を深めました。

総会で確認された、昨年の事業報告と今年度の活動方針を掲載します。

  事 業 報 告

 1 神奈川・沖縄交流ツァー

5月31日の総会が終わって、最初の取り組みであった。

第1回(6月14日)の理事会で日本ベトナム友好協会神奈川支部「2014年、沖縄友好ツアー」の日程を確認し、6月20日(金)に空港に会長、事務局長、神山理事等で出迎え、首里城見学、その日のガ イドは神山理事が当たり、首里城、南風原旧陸軍病院壕や平和記念資料館について持てる知識と教養でガイド、神奈川の皆さん、納得の様子であった。

夜の交流会を「ダオ」にて開催。沖縄側から鎌田会長はじめ14名、神奈川側大塚進団長はじめ11名が出席、計25名の参加で、アトラクションでは兼城理事の三線、砂川京子さんのソプラノ独唱(メコンの風、祈り、他)で盛会であった。

翌日、6月21日(土)は鎌田会長、兼城、仲程が同行、ガイドに兼城理事が当たり、前日の神山ガイドとひと味違い、流暢な沖縄方言を交えての説明には神奈川の皆さんに笑いありで楽しい旅であった。行き先は普天間基地、沖国大米軍ヘリ墜落現場、そこは会長が教鞭を執ったところだったので特別に5号館に入り屋上から普天間基地を眺め、オスプレイを間近に見ることができた。道の駅「かでな」から田仲康栄嘉手納町議会議員の説明を受ける。その後、北上し名護の「宮里そば」で昼食、美ら海水族館、万座毛と2日間にわたる長い沖縄平和ツアーを終え、夕食は「あじまぁ」で沖縄料理を食べながら遅くまで懇親会を楽しく過ごした。

今回の取り組み「日本ベトナム友好協会神奈川支部2014年、沖縄友好ツアー」は神奈川支部の皆さんに満足感を与えたと思う。一行は全国の1%に満たない沖縄の島に米軍基地の74%が集中している現実を確認し、反面、亜熱帯気候の沖縄の青い空と青い海を美ら海水族館、万座毛を見学し美ら島を堪能したと思います。その証しとして、次の取り組み、「ベトナムフェスティバル2014」は、日本ベトナム友好協会との交流の発展に繋がっている。

 

2 ベトナムフェスティバル2014

日本ベトナム友好協会神奈川支部から鎌田会長に沖縄でお世話になったお礼のメールが届き、日本ベトナム友好協会の事務局長でもある松田裕生事務局長はその中で今年のVIETONAMU.FESITIVAL2014で神奈川支部のブースを沖縄の泡盛販売に申し込んだとのこと。このイベントは東京都の代々木公園で毎年開催され、20万人以上の入場者だとのこと。これについて鎌田会長を中心に仲程事務局長、中根理事が中心になり取り組んだ。財政的に採算がとれるか疑問ではあったが、日本ベトナム友好協会の熱い要望に応えようと酒造会社や酒のつまみの卸業者等にあたり、どうにか旅費等採算が採れるところまで取り組みを完了させた。

しかし、船便でお酒を午後の便で出港させるところで、会場の代々木公園がデング熱の蔓延で立ち入り禁止、中止の連絡が入り、何とも言えぬ脱力感に襲われた。

この取り組みを振り返ってみると、日本ベトナム友好協会神奈川支部は沖縄・ベトナム友好協会の温かいもてなしに感激し、沖縄で飲んだ泡盛を全国に広め沖縄を理解させようと沖縄・ベトナム友好協会に温かい招待のメールを送った。その心遣いを無駄にせず、答えてやろうと会長はじめ我々は取り組んだ。沖縄・ベトナム友好協会は日本ベトナム友好協会に礼を尽くしたと思うものである。 今年も温かい招待hのメールが届いたが、泡盛販売はベトナムフェスティバルに馴染まない出品物と考えお断りしたが、そのことによってお互いの信頼関係が壊れるものでなく更なる友好を深めたものと理解している。

 

3 ベトナム親善友好団体との交流

2014年11月4日から二泊三日の旅程でハノイ市ドンアイン区の区長(人民委員会委員長)Quang氏を団長として12名の友好訪問団が来られた。

事前にハノイにも飛びこちらの日程都合の要請調整を行ったが、意思疎通が難しく、2014年11月16日の知事選直前の訪問となった。

ベトナム側との調整で訪問予定の直前に日程が決まる事がよくあるが、習慣の違い、通訳を介しての意思疎通の難しさゆえに起こることで、この様な事を乗り越えてこそ、国際友好交流と表明する事が出来ると思う。私自身もよくあることであるが、友好の名の下で気を付けることは「相手国人の悪口言ってしまったりする事」である。

 

今回の訪問団は 沖縄での交通費、昼食費等、すべてドンアイン側で経費負担した。日本側から見れば当然の事ではあるが、一昔前の訪問団と比べて、ベトナムの経済の力が付いてきたのを実感した。

ご協力して頂いた方々に感謝いたします。

 

4 おきなわ国際協力・交流フェスティバル2014 

「おきなわ国際協力・交流フェスティバル2014」は11月8日(土)から11月9日(日)までJICA沖縄国際センターで開催された。

取り組みを振り返ると、出展場所はJICA沖縄国際センター3階で私たちのブースの部屋にはカンボジャ沖縄友好の会、沖縄インドネシア友好協会が入っていて、2日間賑わいを見せていた。しかし、3階ということもあって、去年よりは来場者が少ない感じであった。

ブースの部屋の展示はブースを見ればわかると思うが、写真等は去年掲示の友好協会の歴史等と「2014年平和ツアー」「報道カメラマン石川文洋さん・戦争証跡博物館館長ヴァン館長の講演会風景」の写真を展示、ボイ茶の提供、ベトナム民芸品の店「メェーメェーやぎ」が出店、ベトナムのお菓子等のベトナム商品の販売、伊藤さんの骨董品の販売、また、二日間にわたって川崎馨子さんのトルンでの沖縄民謡、ベトナム、日本の歌は視聴者から好評であった。

来年は今年より更なる企画を立案して多くの来場者が沖縄・ベトナム友好協会のブースに足を運んでくれるように取り組みたい。

今後の沖縄・ベトナム友好協会の課題としては開催日程を会員全員に葉書で通知してあるにもかかわらず、取り組んだ会員しか顔を見せないという現実は変えていく必要があります。来年は会員皆で盛り上げていきましょう。

 

5 ベトナム戦争中支援をして頂いた日本の平和運動の記録写真集出版計画への協力依頼についての経過報告

Ⅰ.2014年10月 ベトナム戦争証跡博物館から「公開状(依頼状)」受領

Ⅱ.その依頼への友好協会としての対応について

1.友好協会として、貴資料館からの依頼状を重要なものとして捉え、2014年12月から1・2月に調査を実施、そのあと、聴き取り調査報告について校正を行い、諸般の事情から提出が遅延したことをお詫びしつつ、3月25日に、戦争証跡博物館宛て日本語で送信した。

2.同博物館の依頼状に応えるために、沖縄としていかなる立場で報告するか、何度も真 摯に議論した結果、ベトナム戦争中、沖縄の人たちは「加害者」でありながら、同時にベトナム人民同様の「被害者」の立場に立たざるを得なかった。したがって「沖縄に住む人たちの権利と生命(いのち)・暮らしを守るための闘い」を通してのみ「ベトナム反戦運動」を闘わざるを得なかった。

3.そして、第二次世界大戦後の沖縄の日本からの分離、米軍の軍事植民地支配を経て、1972年の「沖縄の日本復帰」後もなお在日米軍事基地の74%を強制され、さらに現時点でも、今後200年もの長期にわたって米世界戦略の軍事拠点として使用されるような強大な米軍事基地の新設を強いられている。

4.そのような、日本の他府県とは異なる沖縄だけの闘いの記録の発信を行うことが、私たち友好協会としての唯一の立場であると確信し、沖縄戦後史の重要な生き証人3名、すなわち、本友好協会名誉会長(元沖縄復帰協議会会長・元沖縄県教職員組合委員長、現沖縄人権協会理事長)の福地曠昭氏、元沖縄タイムス写真部長の大城弘明氏、社会運動家の今郁義氏への聴き取り調査を行い、聴き取り調査資料としてまとめた。

5.同調査資料と、大城弘明氏提供の地元紙スクラップ、今郁義氏提供の「コザ事件」関連著書を提供することで、同博物館で編纂される「ベトナム反戦運動を闘った日本人の記録」に、上記の沖縄の苦しみ、「ベトナム戦争の裏の記録」をながく後世に留めるという沖縄県民の要望を伝えた。

 

6.ベトナム戦争証跡博物館からの「2015年8月沖縄において開催する沖縄・ベトナム友好協会との『戦争と平和』をテーマとする子ども絵画展」の提案とそれに対する本友好協会の対応についての経過報告

Ⅰ. 2015年1月 戦争証跡博物館からの提案を受領

Ⅱ.それに対する本友好協会としての対応

1.前年5月「石川・VAN講演会」の際の提案を反故にしての、唐突な提案で性急な提案である。

2.基本的に、対応が不可能であり、従来からのベトナム側の手法として、理由を明確にして鄭重に拒絶-那須氏らからの意見聴取・示唆から、拒否の文書作成。

3.理由は、人的・財政的・時間的その他すべての点で能力を超える。具体的には、①人的に不可能-従来の成功した事業で中心的に活動に参加したと思われるスタッフがそれぞれ個人的事情から活動に参加できない。その他には人材が不在である、②財政的に不可能-各種助成金の申し込み期間から外れている、③総会で決定すべき事業であるが、年度中である、④ベトナム戦争証跡博物館のような公的機関とは異なり、一市民組織であり、各種設備の使用、財政的・組織的支援は著しく困難である ⑤時期的に準備期間が短期過ぎる、などであり、従来の友好関係を損なわないように礼儀を尽くして、お断り文書を作成し、送付する。

4.他方で、本協会としては、2014年10月の同館からの提案(要望)については適切に対応中である(聴き取り調査)。

5.2015年の祝賀の意志の表明として平和ツアーを全国規模で対応する計画である。

6.文書の内容・形式・配慮について同博物館館長VAN氏の理解者もしくは昵懇である那須泉氏・石川文洋氏らとの意見交換を重ね、かつ、双方にとって最大に客観的に理解できる方法として、日本語と英語訳文による送付という方法によるため、NGO関係者に英訳を依頼した。

7.「フエ伝統的工芸フェスティバル2015」参加依頼(招待)について

Ⅰ.2014年12月31日付け トア・テイン・フエ省 ベトナム日本友好協会Do Thi My Chau会長からの「フエ伝統工芸フェスティバル2015」参加依頼(招待)」の受領

Ⅱ.本友好協会としての対応

1.本友好協会として、その意義の重要性に鑑み、この間、慎重に吟味・検討・審議する一方で、県下浦添美術館館長宮里正子氏への打診・意見聴取などを行い、その結果を理事会で纏めた結果、以下のような結論に達した。

2.その発想の素晴らしさ、内容の重要性・を評価する反面、準備期間の短さ、沖縄側としての数多の疑問・質問点があること、そのことから具体的にどのような分野の誰に当たるかと結論が出ないことなどから、今年度については参加・応募を見合わせたいという結論に達した。

3.したがって、今後の参加如何についても、それらの疑問が氷解してのち、ふたたび検討する。討議において出た疑問・質問は以下の通り、

①同フェスティバルの歴史、結成から今日までの歴史(つまり毎年開催なのか、何年毎なのか、②できれば見取り図を含む展示場風景写真、紹介文、広告宣伝チラシなど、③直近の年度のフェスティバルの招待国と参加国、出展数、鑑賞者数、④希望しているのは、美術工芸品などの物品の出展なのか、製作者・工芸家の派遣なのか、⑤参加するものが物品であるなら、美術品輸送費(往復)・保険料などへの助成費、⑥参加するものが、製作者・工芸家なら、現地での滞在期間・滞在場所、滞在費用への助成費、滞在中の生活費保障 などなど。

 

 

 

2015年度 活動方針案

1 沖縄・ベトナム文化・学術交流の推進

(1)2015年ベトナム戦争終結40年・博物館創立20年を期して、9月に石川文洋さんと行くベトナム平和ツアーを実行委員会方式で企画・実施する。

(2)フエ国際フェスティバルの2016年4月開催に向けて組織で取り組みを始める。

2 DOWACEN、HUEWACENT支援事業

(1)引き続き、両センターへの支援事業を続ける。

3 ベトナム支援活動

(1)奨学金制度の継続実施への対応については再検討し、ベトナムの苦学生救済の途を模索する。

4 関係諸団体との連携

(1)2015年9月の石川文洋さんと行くベトナム平和ツアーを通して在越沖縄県人会との交流を発展させる。

(2)今年度もJICA国際協力・交流フェスティバルに意欲的に参加する。

(3)JICA「青年研修事業」に意欲的にチャレンジする。

(4)女性の翼25期「シンチャオ会」のベトナム女性の地位向上基金への協会への預託は継続して協力する。

(5)全国の友好協会組織との連携を深める。

5 組織活動

  1. 会員拡大
  2. ベトナムとの相互理解を深め、教育、文化、スポーツ、経済の交流、世界の平和と発展に貢献し、また、国際協力(支援、援助)活動を推進し、地域の開発に寄与する(会則第3条)事業を進める中で会員を拡大する。
  3. 会員へのアフターケァ
  4. 総会季刊紙やイベントのお知らせを発行する。
  5. 広報・入会用メディア
  6. 協会ホームページは全国・世界への友好協会の窓口である。常に協会活動をPRすることに努める。
  7. 理事会は隔月ごとに開催し、事務局体制を強化する。理事会とは別に専門部会、プロジェクトチームをつくる。

6 財政活動

  1. 過去の成果を踏まえ、広く、各種補助金・助成金獲得に挑戦し、健全財政を確立する。
  2. 定期的な会員確認・会費納入促進運動を実施する。
  3. 法人会員・賛助金・寄付金などの奨励で財政強化に努める。

 

 

石川文洋写真展「ベトナム戦争と沖縄の基地」

石川文洋さんは若い頃、従軍カメラマンとして、ベトナム戦争を取材。身を危険にさらしながら戦争の現場を取材。戦争は人が人でなくなる。沖縄から飛び立つ「B52戦闘機」は沖縄で枯れ葉剤を積みホーチミンルートと呼ばれたラオスからサイゴン原生林を焼き払った。沖縄は基地があるゆえに、加害者ともなった「ベトナム戦争」。
石川文洋写真展を見ることにより、沖縄が戦争の加害者にならないようにするにはと考える機会になると思う。

石川文洋写真展

第25回定期総会のご案内

会員の皆様、沖縄・ベトナム友好協会の第25回定期総会を今月の23日(土)午後5時から那覇市栄町市場通りにありますロイヤルミャンマー(レストラン)で開催します。昨年度の取り組みの報告と今年度の活動方針を議論します。総会終了後には懇親会を予定しています。栄町リユボウから歩いて70メートル位です。

会員でもなかなか会う機会がありません。総会に参加し会員同士の交流を深めましょう。

総会案内HP

今回で二度目のベトナム平和ツアー

今回で二度目のベトナム平和ツアー
2014年2月15日~20日

國吉 宏昭

今回で2度目のベトナム平和ツアーである。

確か企画が持ち上がったのは半年前と思うが、今回は福島県農民連の組合員の参加もあると聞いた。

企画を考えるにあたり参加者に楽しんでもらうため、会議を重ねていく内に農家の方の参加もあるので、ベトナム農村交流も企画に入れてはどうかと話は進んだ。沖縄からの参加者には農業関係者が少なく、福島からは多くの関係者の参加があった。

私はベトナムのドンアイン地区に住んだことがあり、そこで見た畑の風景が同じアジアなのだと痛感する。宮沢賢治のイーハトーブと思える風景がそこにあった。ある農家を訪ねた時、入り口中庭に豚小屋があるが沖縄での臭い臭いがしないのだ、また豚が放し飼いにされまるで豚の散歩道の途中の川がトイレにもなっている。かと思うと鶏も周辺をウロウロしながら歩く。畑と家畜と生活が一体となった暮らしは、理解しがたいものがあるがなぜか居心地が良い。

賢治の小説や童話には動物の造語が出てくるが、読み進めるリズムカルに思えてくる不思議さがあるが、ベトンムの農村に耳を澄まして聞くと動物たちの鳴き声と動作がコミカルに聞こえ見えてくる。

畑では共同作業が当たり前で、畑に水を組み上げる作業は互いの呼吸を合わせる必要がありとても辛い作業だ、田植えも互いの協力を必要としている。また刈り入れ時には道端や交通の多いアスファルトまで広げている。この共同作業が互いの信頼関係を作ってくれているのだろう。村の掟は政府の規則より強いと言われておる。

農村・國吉一家

畑の風景に忘れてならないのは親族のお墓が畑の中にあること、村々には神社とお寺があり村の中心である。

ベトナム農家も経済が高度化するにしたがい、より多く、より美味しい物をと外国産のシーズに頼った作付けが普及しており、また若者は都会などに吸い寄せられてきている。このまま進むとどうなるか気になるところである。

今回はハノイ・ドンアイン地区の農家との交流で過去に経験した体験を綴った。

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